どうもこんにちは
ぴかちゃうりょうです!
今回は、作詞を手がけた楽曲の総売上枚数7000万枚超えの、日本ナンバーワン作詞家である『秋元康』さんの作詞方法を紹介しようと思います!
SMAP✕SMAPという番組で以前、秋元さんが作詞を教えるという回がありましたが、それについてまとめていきます。
目次
作詞は自由、正解はない
まず最初に秋元さんがおっしゃっていたことは、「作詞は自由であり、正解はない」という事。
作詞に正解はないので、誰でも書けるし好きなようにかける。
いい歌詞を書こうとがんばったり、正解を求めて迷ったりしてかけなくなるくらいなら、好きなように書いていいということでした。
そして、秋元さんが作詞をする際にテーマ決めるさいに取り組んでいる大事なこと、それは一日の中で面白いなと思う事に頭の中でどんどん付箋をつけていくことです。
何も考えないで過ごしていると作詞のテーマが浮かんでこないんですけど、日ごろから考えるようにしていると「さぁ書こう!」と思ったときの引き出しが増えるということです。
たとえば、秋元さんはAKB48のCDの発売日の1日前にお客さんから、「今日はCDのフラゲ日ですよね!」という言葉をききます。
最初はフラゲ日の意味が分からなくて、どういう意味か聞いたところ
「CDの発売日のちょっと前にフライングしてゲットできる日」
という意味でした。
これを、面白いなと思い、頭の中に付箋を貼っておきます
それでまたしばらくたって作詞をしようと思った時に、頭に留めておいた「フライングゲット」って面白いなって思って、AKB48のフライングゲットができたそうです。
メモはダメなそうです。
メモると知識になっちゃうからうまく作詞に生かせなくなっちゃいます。
歌い手により言葉のチョイスを変える
曲を歌うアーティストによって言葉のチョイスを変えます。
例えば、美空ひばりさんの「川の流れのように」の場合。
美空ひばりさんみたいな波瀾万丈な人生の人が
「人生は川の流れのようなものだから、身を任せてればなんとかなるのよ」
というような応援歌を作ればいいなと思って、川の流れのようにができました。
作詞は山登り
作詞は山登りのようなものです。
例えば恋愛ソングという大きなテーマがあったとします。
この山に、どうやって登るか、どんなルートを通って登るか、これが作詞だという事です。
同じ、「あなたが好きなんだよ」というようなことを言ってても、どれだけ痒いところに手が届くか。
聴き手に「そうなんだよ!」と思わせるのが大事。
できるだけ予定調和は避ける
多分こういうふうになるだろうなというように、予想ができるものは避ける。
例えば、バラードだと大きなテーマがいいので、みんなテーマを「星」とかにします。
中島美嘉さんの「STARS」なんかはテーマが星。
みんなの多くが星をテーマにするから、秋元さんは星は避けるようにします。
例えば、めちゃくちゃ綺麗なバラードなのにテーマは排水口。
「君の長い髪が、そこの排水口に流れていく 僕達は本当に別れてしまったんだね」
のように、排水口みたいな汚いものなのに切なくかけたら、それは他にはいない。
それだけで、予定調和は避けることができたといえます。
メロ先で作る
作詞には詞先(歌詞が先にできて、後からメロディーを作る)、メロ先(メロディーが先にあって、後から歌詞を作る)があるが、最近の主流はメロ先なので、メロ先で作る。
僕も作詞するんですけど、歌詞が先にある方がイメージがつかみやすくて作曲しやすいというのはあるんですが、字余りとかがおきて結局歌詞を変えなくちゃいけなくなるのでメロ先のほうがやりやすいです。
最初は適当にめちゃくちゃに歌詞を作る
メロディーの数を数えながら作詞するんじゃなくて、最初は適当にめちゃくちゃに1コーラス作るのがいい。
そうするとノリが分かる。
後、先入観のないまっさらな状態のほうが書きやすいです。
実際に秋元康さんが作詞した歌詞
何度も来た 君の部屋が 模様替えしてた
ただの友達になった君は今 心を整理して 何を捨てたの?
きっかけとしては、小さな事に気がつくことが大事!
ここでいう小さなことというのは、コンセントが見えなくなったこと。
模様替えしてコンセントが見えなくなったことと、僕達の関係が見えなくなった事を関連付けています。
僕達が捨てたものは、夢だったのかもしれないし、コンセントが見えなくなったぶん、今の彼女からは僕は見えないんだろうなという事を聴き手に想像させる。
SMAPメンバーの作詞
香取慎吾
友達では いられなくて 「好き」を受け止めた
君と歩く二人道いつまでも 何度もアイシテル 100年先も
最後の「100年先も」を「99年先も」にして、2コーラス目で後1年はこういうことなんだよと展開する。
こんなふうにして予定調和を避ける。
中居正広
川の音は 風の音は 濁ってませんか?
一粒、残さず 私好きでした
この場所見えますか? あなたから・・・
濁ってませんかという歌詞がとてもいい。
秋元さん的に中居君はロマンチストです。
稲垣吾郎
君の涙 頬を伝う さよなら告げたね、、、
ごらん、晴れ渡る空かける雲に 涙を預けよう
今 good bye for ever
全体的に完成されていて、言葉のチョイスがおしゃれです。
木村拓哉
覗き込んだ 瞳からの シアワセの想い
いつも笑った後に流す涙 くぎづけにさせる君
ずっとただいま
ポイントはただいま
普通に使ってる言葉が、こういう風に使うとこんな意味を持つんだという裏切り。
「必ず僕に聞いてくる」という冒頭がいい。
下一行目の食いつきが大事で、「必ず僕に聞いてくる」って言葉に対し、何を聞いてくるんだろう?という疑問が引っ掛かりになっています。
草彅剛
今になぁって 考えると ツンー!とした感じ
サマタイム! ゆかたを着た君振り向いた
片手にレモン味 とけてなくなる~
まず最初の2行、
「歯にしみる痛さだね カキ氷みたいな君。
今になぁって 考えると ツンー!とした感じ」
が天才的にいい!
でも最後の
「とけてなくなる~」
が絶望的にだめ。
サマタイム!みたいなワードのほうがインパクトがあって印象に残りやすい!
おわりに
今回は、スマップスマップで秋元さんが言っていた作詞方法をまとめていきました。
僕自身作詞をするさいに悩んだりテーマが浮かばなかったりすることは結構あるので、秋元さんの作詞講座はかなり参考になりました。
今回まとめた動画がyoutubeにも載っていますのでそちらも貼っておきます。
他の作詞方法も知りたいって方は、僕のおすすめする連想ゲーム式作詞方法を参考にしてみてください。
作曲がやってみたい方はこちら!
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