どうもこんにちは
ぴかちゃうりょうです!
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映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌である、DAOKO × 米津玄師の『打上花火』
めっちゃいいよね!この曲!!
僕が始めて聴いたのは友達の車の中で、ドヤ顔でおすすめされたんやけど、まぁはまったよね
一瞬で惹きつけられて、頭に残って、しかも中毒性がある。
そんな最高にすごいこの曲がどうしてこんなにすごいのか、今回はそのことについてDTMerとして作曲をたしなむ僕が考察していくよ!
目次
ヒットの理由!
サビで現れる米津玄師が2番Aメロの伏線
サビでオクターブ下で現れる米津玄師がさ、Aメロの伏線になってんじゃないのかなって思うのよ。
って言うのも、一番のAメロは全然米津玄師は出て来んかったんよ。
まるでDAOKO一人の曲のように錯覚させるくらい。
でも、サビでオクターブ下とハモりで現れるんよね?
そしたら米津玄師ファンの僕らは
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ってなんか鳥肌立つじゃん。
米津玄師を知らん人でも、なんか男性ボーカル来た!ってテンション上がる!
それでもサビでは米津玄師はオク下ユニゾン。
DAOKOのメインボーカルを支える役割であって、言うなれば脇役なんよね。
でも、今後米津玄師が出てくるかもしれんって僕らの心に植え付けるんよ。
ほんでその次の2番Aメロで米津玄師が出てきたとこで
待ってました!!
って興奮することになる。
意図してか意図してないかは分からんけど、サビからの2番Aメロで聴き手を惹きつけてんのは間違いない!
2番Aメロでボーカルもメロディーも変えることで変化をつけて聴き手を飽きさせない
1番サビからの2番Aメロで聴き手を惹きつけてる理由はもう一つある。
それは、1番と比べて2番Aメロはボーカルもメロディーも違うってところ!
たいていの曲は1番も2番もメロディーは同じなんよね
例えば日本の誇る名曲、スピッツの空も飛べるはずだって1番も2番もAメロは変わって無いじゃろ?
やけど、打上花火ではメロディーを全く別物に変えとる。
2番のAメロが1番と全く同じメロディーだった場合、1番で満足したけんそこで曲を変えられやすいんよ。
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でも2番のAメロを全く違うメロディーにすることによってずば抜けて飽きられにくくなるってわけ。
さらにはメロディーだけでなくボーカルまで変わっとるけんね。
それがメロディーが変わっとることと相乗効果で飽きられにくくしとる。
一番が終わった後にさ、ボーカルが変わっとったら気になってそのまま聴くじゃん?
そしてサビからの伏線で「米津玄師だー!」って鳥肌も立つ。
1番から2番に変わるポイントですごい仕組みが埋め込まれとるよ。
メロディーが繰り返しで中毒性が高い
そうやってAメロのメロディーが変化する中、対照的にサビは繰り返しのメロディーなんよね。
パッと光って咲いた
の部分と
花火を観てた
の部分は同じメロディーやろ?
こんな繰り返しのメロディーは中田ヤスタカもよく用いる手法で、中毒性があってキャッチーで、聴き手の頭に残りやすいんよね。
さらに、Aメロはメロディーが変化しとったりするじゃん。
やけん余計にサビの繰り返しが際立って中毒性が増すんよ!
サビの歌詞が韻を踏んでて印象的
さらに、サビの歌詞なんやけど
パッと光って咲いた
の部分と
花火を観てた
の最初の音の母音が、どっちもaで韻を踏んどんよね。
もっと言うとどっちもハ行やし。
やけん繰り返しのメロディーと合わせてさらにキャッチーになってる。
一度聴いたら忘れんような仕組みが、メロディーだけじゃなく歌詞にも組み込まれとるんよ。
しかもさ、パッと光って咲くっていう表現もめちゃくちゃ花火に合っとるじゃん?
やけんすごく印象的で聴き手の頭に残るんよなー
僕も最初聴いた時にサビ頭の歌詞とメロディーは一瞬で覚えたもん
男女のオクターブユニゾンが超うまくハマってる
ウィスパーボイスのDAOKOと超かっこいい米津玄師の、男女のオクターブユニゾンがめちゃくちゃハマってない?
サビとか恐ろしくかっこいいよな?
男女の音域の違いを生かした最高のパート分けだと思うんやけど、以外にやってる人が少ないんよ。
例えば、男女のデュエットで有名な絢香×コブクロのWINDING ROADも、サビは絢香が主メロを歌って、コブクロの二人はハモっとるじゃん?
こんな感じで、男女デュエットの多くは女性ボーカルが主メロを歌って、男性ボーカルがハモるって感じなんよね。
でも、この曲はオクターブでユニゾンして、ハモりもオクターブを変えて二人ともハモるって言う、とっても面白いことをしてるのさ
まるで、全く別で撮った二人の歌ってみたを合わせたみたいな、ちょっと前に流行った合唱みたいな感じがした。
やけん、ニコ動とかの歌ってみたに親しんでる若い年齢の聴き手を取り込めたんかな。
米津玄師がメインボーカルじゃない恐ろしさ
超絶歌のうまい米津玄師がメインボーカルじゃないって超恐ろしくない?
例えると、エースピッチャーを温存したチームみたいな。
ほんで、要所でエースが出てきてピシッと抑えるみたいな。
この曲で米津玄師が主旋律として登場するのは
1番サビのオク下ユニゾン
2番Aメロ
2番Bメロ
2番サビのオク下ユニゾン
Cメロのおっかけ
ラスサビのオク下ユニゾン
ラスサビ後のラララのオク下ユニゾン
の7パート。
これだけ見たらめっちゃ出てくるじゃんって思うかもやけど、オク下のユニゾンはメインボーカルを支えるいわば脇役みたいなもんやからな。
やけん実質、米津玄師が活躍したのは2番のAメロとBメロだけになるんよ。
それなのにこんなに存在感を発揮した米津玄師。
野球でいうストッパーのような役割を果たす米津玄師の活躍で、打上花火は最強ソングになってる。
1曲通してコード進行がほぼ同じ
1曲通してベースとなってるコード進行は4→5→6→1って動く進行。Cキーで表すなら、F→G→Am→Cって進行やね。
下にピアノでコード進行を弾いてみたけん聴いてね
曲の途中でコード進行はちょっと変わったりはしてるけど、それも最後のCコードがEm7になってたりする程度でほとんど変わってないんよ。
で、1曲通してコード進行が同じって事の何がすごいのかと言うと、普通はコード進行が同じだと飽きるんよね。
やけんほとんどのpops曲では、Aメロ、Bメロ、サビでコード進行を変えとる。そうしないと単調でつまらない曲になるから。
でもこの曲はコード進行がずっと同じなのに飽きない。コード進行が同じでも飽きないように作られとる。
具体的には、上に書いた2番のAメロのメロディーをガラッと変えたり、ボーカルを二人起用したりしてコード進行じゃない部分で変化を演出しとるけん飽きんのんよね。
そのおかげで、同じコード進行を使うことで曲に統一感まで生まれとる。
本来ならマイナスになりうるものが、逆に統一感というプラスになっとるのがほんまにすごい。
おわりに
やっぱりこの曲はいろんなテクが隠された凄まじい曲だわ。
自分で作曲する時に参考になることがつまりに詰まってた。
みんなここまで読んでくれてありがとう!
この記事の最後はこの言葉で締め括ろう。
米津玄師、天才!